【構築記事】いばみがハピ2023令和最新版
今回シロガネ山というポケモンの対戦企画で有名古参ポケモントレーナーである桂馬さんとGBA、第3世代のシングルバトルをしました。
いばみがハピ2023令和最新版 威張る以外の技の命中率が全て100%
- 歴史説明
まずそもそもこの構築それなりに歴史が古いです。
2011年、 約12年半前のstoicさんがPOで使っていた構築がこちら
今となってはハピナス以外の5匹が変わっていて原型がないですが、まず間違いなくこのパーティの流れから今回のシロガネ山で使った構築があります。
その後2014年にジュカインが入ったものがこちら だいぶ今と近い形になってます。
自分が書いた中では一番新しいもので2015年のこちら
stoicさんが書いた中で一番新しいもの?は2019年のこちら
上記をまず見ておいて頂けると助かります。
特に自分の書いた2015年のものをアップデートさせて完成させたのでこちらだけでもお願いします。ちなみに当時はラティ無しの所謂あんぐらルールと言われるものでした。
- ざっくり概要
パーティコンセプトとしては下3匹に威張るが入ってるように、 崩しパターンの表択は身代わりを何とか残して威張ること。
他には電磁波を起点でスイクンで瞑想で抜いたり、ジュカインのがむしゃらやASゲンガーの爆破を駆使して1:1交換取ったりと威張る以外でもそれなりに抜き筋はあります。
受け面は特殊はハピとカビで割とガッチリ。何なら麻痺撒きの起点になるので選出されたら嬉しい。
物理は命中不安定技(メタグロスのコメットパンチやヘラクロスのメガホーンなど)に対してはしっかりと受けるのではなく割と身代わりで試行回数稼いでの運ゲーで対処する形となります。
PO(PokemonOnline)という対戦ツールで 使う側も使われる側も含めて相当な試合数を経験しており、パーティの使い勝手の個人的理解度、解像度は高いです。
- 元々のパーティの弱点
- 2015年のものを見ていただけるとわかるように、相手のハピナス➕エアームドのようなガチガチの受けループが大の苦手。相性付けると2:8レベルで無理。
- 補足として、元々がラティ無しルールでカビパ全盛期だったので対ハピナスは薄く見ても良いかなと踏んでました。
- スイクンが相手の身代わり瞑想スイクン対策で入れていたのですが選出率があまりに低く攻撃に参加できていない遊び駒化してい増田。
- サンダーの型がラティ無しルールのカビゴンを過労死させるための技構成となってしまっていてラティ有りルールに対応出来てない
- GBAの強アイテムである拘り鉢巻が構築に入っておらず、やや殴り合いにおいてパワー不足
ラティ有りルールに適用させつつ、数年間で進化したGBA対戦環境のアップデートに追いつくというのが今回の構築の作成動機でした。
以下個別解説。順番は敢えて変えてます。
- ハピナス
構築の最初の1匹。努力値振りの解説はこちら
HPが残飯混みソーナンスのカウンター4耐えと、素早さは臆病ナンス抜き。
物理は身代わりがサンダーエアのドリ口耐え
特殊耐久は控え目サンダーの雷耐え
今回の対戦では桂馬さんの 6匹のうち5匹が物理だったので選出しなかったが実は構築の要。
ラティライコウミロカロスサンダーなどの特殊を完膚なきまでに止めてめっちゃ活躍する
HP 51以上の身代わり(スイクン、ラグラージ)にはめっちゃ弱い。
得意な相手と苦手な相手がしっかりしているポケモン。
前回と変更点なし。Sラインは好みだけど、これでほぼ完成してるはず。
- ジュカイン
153ジュカイン ⇦この記事を読んでおいてください
人によっては上位20キャラに入るかな? 入らないかな? くらいの位置のキャラなんですが個人的にはGBAという対戦環境における主人公。
対処と運次第では1.9匹 何なら2.9匹持って行ったり相手にゴーストがいなければ1:1交換くらいはやってくれる超有能ポケモン。
普通の構築にピン刺しで入ることもあり、どう使うかでプレイヤーの腕、立ち回りの差もかなり出ると思います。
参考までにstoicさんが執筆したジュカインの弱点
元々はいばみがハピパの弱点であるDQNラグなどの穴を塞ぐために最後の方に入ったポケモンなんですが、今となっては構築の2番目に入るポケモン。
努力値振りなど含めて完全に完成され尽くされていて、多分1000年後もそっくりそのままの形でどこかのパーティで輝いてると思う型です。
- サンダー
今回の構築の最大の変更点。対ハピナス入り受けループへの打開手段その1と、ハピナスが選出出来ない時の電磁波撒き役。対拘りグロスへのクッション、いざという時の対カビパでの突破手段と役割は多岐に渡ります。
元々はいばみがヤタピ型で、ハピナスと共に相手のカビゴンを過労死させる役割でした。
拘り鉢巻サンダー は 過去の自分のブログ にあるようにやんちゃASで雷を持たせるのが基本系?だと思うのですが、今回物理耐久を205グロスの拘り岩雪崩の最大乱数以外耐えまで物理耐久を振った上で、残りをAに振ってます。
ネトバ時代(66でレベル100固定、バンギラスなどもいる環境)に拘り鉢巻サンダーを産み出して当時のあんぐらオフの3ON3で大活躍させたビーンさんの構築ももちろん参考にしました。
拘り鉢巻を持っているのに電磁波?!ってのは最大の驚きだと思うのですが、このアイデアは数年レベルで暖めており前々週にstoicさんと泊まりでキャンプ行った時にどういう時に電磁波が欲しいのかなど丁寧に説明して「アリかもしれない」と評価を頂いたので自信が付きました。
例えば拘りグロスに投げた時に交代読まれて抜群雪崩喰らったとして、その時点でめっちゃピンチに見えますが電磁波があれば拘りグロスor後ろの残飯カビ(ラムカビでも交代際➕次のターンで2回打てる)に麻痺を入れて倒れるだけでジュカインの起点作成になります。
また、電磁波ハピナスが苦手とするラグラージやバクーダなどにも拘りドリ口が良いダメージ入るので突破口として動けたりもします。
つまり、電磁波をただ撒いて起点を作成するボルトロスのような麻痺撒き要員枠と、鉢巻ドリ口とめざ格での崩し役としてのガラルサンダー枠が1つのポケモンの技の中に同居している欲張りセットな構成な訳です。
ラティ有りルールだとラティ自体の使用率やハピナスの使用率増加などもあって鉢巻サンダーの使い勝手はラティ無しルールより高いかなと思ってます。
- ゲンガー
出、出たー 変態型ゲンガーだ!! と思われそうですが、これも実は理に叶ってます。
当初の対ハピエアの詰みを解消するという目標のもと元々は無邪気のBSベースでサイコキネシス 10万ボルト 威張る 爆破みたいな 丸い技構成だったんですが、爆破の火力的にハピナスを倒すのが難しく(後続のサンダーの10万圏内などに入れられない)、ASベースを検討しました。
Aに振り切るとゲンガーの爆破は無振りガブリアスを1発で倒すほどになるというのはダイパをやっていた皆様は重々承知かとは思うのですが、ヘドロ爆弾の火力も意外とバカにならないです。
A117は4振りマタドガス(A111) より少しだけ強いのでオボン持ちのヘルガーを2発で倒せます。(H151B70のヘルガーへのダメージが86〜102ダメージで2発の乱数だけで80%超え、毒の追加効果もある)
また、炎のパンチの火力もマタドガスの火炎放射にほぼ等しいので、この使い方をするゲンガーは物理耐久が低い代わりに耐性が良くて素早さが高い実質マタドガスみたいなもんです。
無振りサンダーも3発で倒せるし、追加効果の毒も相まって割と等倍で受けるのはめんどかったりします。
毒と炎の攻撃範囲が優秀なのは言うまでもなく、ヘラクロスメタグロスへの打点を確保しつつハピエアを崩す
特殊技持ちカビゴン相手は威張って起点にする、困ったらそれなりに火力で爆破。
みがきあゲンガーのような瞬間的な突破力はないですがそれなりにこの型の汎用性はあるのかなと自負してます。 サンダーと同じくだいぶ与える役割を欲張ってますが・・・
発売から21年が経ってなお新しい型が産まれるというのはゲンガーってすごいですね。
なお昨年の泊まりキャンプでこの型をstoicさんに相談して「有りかもしれない」と評価(以下略
- カビゴン
技構成は以前と同じですが、努力値振りをだいぶ変えてます。
物理耐久は意地っ張りヘラクロス(A194)の拘り鉢巻瓦割り耐え。
自分のカビゴンはDに厚いことが多いのですが、だいぶBに振ってます。
HP256はコロシアムで対戦することを踏まえて、残飯を持っている普通の鈍いカビのように見せかけるフェイクです。
特性は免疫。 ハピナスがノイクンやノイコウに壊滅的に弱いのと、基本ファイヤーのような強力な特殊技はハピナスが受けるので厚い脂肪の必要性が薄めです。
上記の理由から特殊耐久も全く重視しておらず、控え目サンダーの雷なんかで普通に3発で死にますが、ハピナスが構築にいるので刺して問題視しておりません。
対スイクンが面倒なのは以前の構築からの課題だったのでいっそ攻撃に性格補正かけるのもありだと思います。今後の改善点として要検討。
- 構築の弱点
この構築の弱点は意外なところで、なんとサワムラー に弱いです。
ゲンガーがサイコキネシス無くて打点なし。サンダーはS151なので陽気最速サワムラー(S152)に抜かれてます。
さらに特性も柔軟なので、ハピナスの電磁波も効かないです。
もしキラパを作るのならサワムラー➕鉢巻サンダーに強いライコウorハガネール あとはゲンガーが打点のないサイドンorゴローニャあたりで組むと思います。
あとは普通に相手の選出にゲンガーがいるとジュカインが1:1交換狙うタイミングでがむしゃら空かしてきて犬死にするー
とか
カムラ持ちバシャーモヘラクロスにがむしゃらしたらそのまま3タテされる 等細かい弱点はあるんですが、基本的には殺意溢れてるパーティなので立ち回りと運次第でいくらでも打開は可能です。
- 50.5%って何?
光の粉(命中0.9倍)を持ったポケモンがラムキーを持っていないことが確定したポケモンに先制威張るを打った時に命中率100%の技の攻撃を当てる確率です。
ジュカインが残飯カビに威張った時の1ターン目なんかがまさにその通りの確率になります。
威張るを外す確率 10%
威張るが当たって自傷せず攻撃が当たる確率 40.5%
小計 50.5%
威張るが当たって自傷せず攻撃が外れる確率 4.5%
威張るが当たって自傷する確率45%
小計 49.5%
実は僕側の勝率じゃなくて桂馬さん側の勝率なんですよね。
でももし事前インタビューなどで49.5%ですって答えると凄く弱気に聞こえるので逆側の勝率を敢えて答えてます。ふふふ。
今回の対戦のオファーを貰った段階で
- 桂馬は先制の爪というアイテムが大嫌い(2004ルールのメタグロスですら使っていなかった)
- 桂馬はカウンターに対して弱い(シグルドさんがラグラージでヘラクロスにカウンターして予選で勝ったという話を飲み会などで何度も何度も聞いていた)
- せっかくの舞台なので映える試合にしたかった(勝っても負けてもお祭り騒技)
上記の3つの理由からこの構築を使うことを決めてました。この伏線を当てた人いますか?
事前インタビューの中で50.5%という単語を発しましたが、実際の対戦の中でこの49.5%の状況が起きたのは1回のみで、使われない伏線となってしまいました。
ここに供養したいと思います。
- 総評
桂馬が先制の爪というアイテムが嫌いだという事前情報があったからこそ、このいばみが構築を数年ぶりに令和最新版にアップデートすることとなりました。
オフ会の予選総当たりとかだと誰が爪所持してるかわからないし、とても怖くて使えないですね。
ただ、コンセプト的には非常に尖っていて面白いパーティであることには違いないのでぜひ使ってみてください。僕もどこかのフレ戦とかで使うかもしれないです。
対戦記事については明々後日である10/12(木)夜に執筆して上げる予定です。
せっかくの大舞台を頂いたので、BO3という特殊ルールにおいてどんなことを考えていたのかなどターンごとの細かい考察などもやってみます。
スイクン忘れてた。
返信削除もともと臆病最速で吠える入れて相手の身代わりスイクン対策含め3タテ狙う要因だったけど、あまりに選出率低くて断念。
サンダーハピナスの電磁波と絡めて身代わり瞑想での抜き筋を検討することにした。
S123はDQNラグ対策で同速と、意地っ張りヘラ抜き。
対ハピナスパの決定力と、あとは防御が厚いのでA低めのカビ(A135くらい)ののしかかり、メタグロス(A176くらい)の地震を耐えるので起点に出来る。
身代わり無いと爆破喰らう。