GBA後期シングル カビグロスボーマン追悼式 後編

 皆様こんばんは。

前回のGBA後期シングル カビグロスボーマン追悼式 前編ではGBA以前である金銀、GBA以降であるDP/Pt/HGSS/BW1などの桂馬さんのパーティを紹介しました。


前編の補足になるのですが赤緑ではカイリュー金銀ではバンギラスという600族が登場しましたが、合計レベル155というルールの壁がありどうしても構築や選出に制限が出てしまうという欠点がありました。

比べてGBAではメタグロス ボーマンダ (ラティアス、ラティオス←今回はあんぐらオフルール前提なので触れません)という強力な特性とタイプを持つ600族が制限なく使える状態です。

GBA最強キャラであるカビゴンがこの最強の600族を携えたらそりゃ強いに決まってるというのがカビグロスボーマンの構築コンセプトとなります。


ちなみにですがそれぞれドラゴンと鋼の耐性に対してカビゴンの特性の厚い脂肪がブッ刺さってるのですが、これはどちらかというとラティグロスなどが強いダブル向けの相性補完でプラチナ時代の09ルールくらいまで超有効でしたが、基本シングルではカビゴンの特性はこの構築においては免疫が基本になります


また、この環境において拘り鉢巻を持つポケモンは基本的にはヘラクロス メタグロス ボーマンダの3キャラなのですが、この鉢巻を持つポケモン同士が戦った時の相性だけ見るとボーマンダが基本的には最上位になります。

参考として、当時の鉢巻メタグロスはAS振りが100%で耐久振りは存在しなかったので意地っ張りASボーマンダの鉢巻地震を耐えません。(鉢巻グロスのAS振りの理由としては、陽気最速ガラなどが環境にそこそこいて、スイクンやミロカロスもそのちょっと上のラインであることが多かった。実機調達の厳選個体の関係などもあって今のような耐久調整研究はされてませんでした)

意地っ張り鉢巻ボーマンダ採用構築としては、環境当初のビーン様のものが攻撃力高めに組まれていて当時としての完成度が高いです。

ボーマンダの話から少し脱線しますが、ビーン様の構築の控え目CS振りヤタピいばみがサンダーはちょうど1年ほど前のオフ会まで高い勝率と実績を残したstoicさんのいばいばみがみがプテラサンダー という現代の構築にDNAが引き継がれてたりします。



元の話に戻ります。

桂馬さんはオリジナルの構築においてこの意地っ張りASボーマンダごとさらにメタる、桂馬ンダ耐久振り桂馬ンダ(?)を利用しており拘り鉢巻同士のじゃんけんで最上位の存在となります。


また、優秀な耐性と有象無象の物理ポケモンに対して威嚇を利用した後出し性能も非常に高く、2014年頃まで私もこのコンセプトの構築が最強と信じて疑ってませんでした。



さて本題に入ります。

2014年11月に書いたカビグロスボーマン パーティの偏移 のリバイバル版にして最終になります。



【最初期】2004年 桂馬オリジン【原点】

先述の前編で紹介した通り
実機環境でFR/LG発売した後の最初のオフ会で桂馬さんが使ってたパーティ。

2000年11月のポケモン金銀のニンテンドウカップ2000東京大会ベスト8のみかえるのパーティ を彷彿とさせる、当時としての完成度がすごく高いと感じさせる構築です。




ここからは基本私の構築で、完全理論値環境想定にシフト。

【黎明期】2007年 意地マンダスイクンドガス入り


桂馬さんから環境当時の話などを聞いて、100時間くらいかけて自分が初めて0から組んで完成したカビグロスボーマン。もちろん実機とかじゃなくて脳内。
細かい努力値などはこちら

ボーマンダがせっかく意地っ張りAS振りなのに捨て身タックルを持っていない。(まだミロカロスを捨て身で2発で倒せることの強さに気付いていなかった)


メタグロスの持ち物/型は桂馬さんのオリジンと全く同じになっている。


【導入期】2009年 ライコウゲンガー

2年の時を経て改良された

ライコウが最速になったらしい。
持ち物を非常に綺麗に使い切っており、6匹のメンバーはこの時に完成している。

【成長期】2011年 火炎カビ10万ゲンガー


拘りメタグロスが急増する2014年までカビゴンは火炎放射だったらしい。

この辺でPOを始めて、stoicさんのいばみがハピ+サマヨエアにボコられたり色々な構築を使いつつ、環境の開拓が進んだ。

【迷走期】2012年 サーナイト入り


ソーナンス対策やサンダースの多さなどを考慮して、ライコウを一旦クビにして模索。
最終的にサーナイトになったが、完成度としては落ちてしまった。
メタグロスがPO環境でのエアームドの多さにキレてどくどく→雷パンチになった。

2013年に迷走が終わってサーナイト→ライコウに戻る。当時POで鉢巻ケンタロスを使っていたVenomさんの影響など。


【成熟期】2014〜 文字カビマンダ威張る雷ゲンガー

2014年初頭にボーマンダの岩雪崩→大文字 メタグロスの雷パンチ→岩雪崩に。
2014前半に残飯大文字カビゴンの努力値が完成。
努力値
H164 A76 B100 C12 D156 S0
実数値
H256 A140 B98 C87 D165 S45

ここまでの経緯は桂馬オリジナル  2012年方針宣言火炎カビでの結論

特殊耐久がどんどん高まっていき、残飯混みで臆病サンダー10万4耐え→控え目サンダー雷3耐え→控え目サンダーヤタピ雷2耐えとなった。その分ABCを極限まで節約して効率化している。今でもこの特殊耐久ラインは他のカビゴンでも生きると思う。


2014年後半?にゲンガーが雷威張る型に。


【参考】2016年 第2回くどオフ準優勝構築(ピーナツ)

今では全ルール行うユーティリティープレイヤーかつオフ主催などで旧世代界隈で知らない人がいないピーナツ (ブログ) ですが、当時はまだ界隈に参入したてで初のシングル参加ということで利用する構築の相談を受けました。
テンプレだと思っていた6匹 ←ちなみに当時そのキラパ まで考察していた暇人(レジロックの枠は慎重HDアーマルドでも可能。)
↑のテンプレ6匹パーティを紹介したらアレンジして大活躍してくれました。
本人のオフレポである第2回くどオフレポ+準優勝構築を参照。

予選、対Mockyさん勝ち試合 (相手のサンダーラティが遅かったので捨て身がめちゃ刺さった)

決勝、対Mockyさん負け試合

ラティ無し前提の構築で、しかも既に世間のサンダーの評価は上がり切って居た状態なのに大したもんや・・・
まぁでもまだスイクンとミロカロスのKPが同じ ような環境だから意地っ張り捨て身マンダが逆に刺さったりしたのかなーー 

私が基本POで、カビグロスボーマン使ってオフ会に出たりはしてない(そもそも2007年以降あんぐらオフルールのオフ会なんてものは存在しない)のでオフ会での結果を残したカビグロスボーマンはピーナツがこのオフ会で使った構築が唯一となります。

【衰退期】原点回帰【最終提出版】


ここまでの歴史を振り返って、変えるべきところは変えて 戻すべきところは戻しました。
特に素早さ関係をかなり下げて

カビグロスボーマン2019平成最終版

ポケモン名性格持ち物技1技2技3技4
カビゴン生意気食べ残し恩返し大文字鈍い眠る
ミロカロス図太い光の粉波乗り冷凍ビーム怪しい光自己再生
ライコウ臆病カゴの実10万ボルト目覚めるパワー草瞑想眠る
メタグロス意地っ張りラムの実コメットパンチ地震どくどく大爆発
ボーマンダ陽気拘り鉢巻目覚めるパワー飛行地震瓦割り大文字
ゲンガー臆病オボンの実サイコキネシス威張る鬼火

ポケモン名個体値努力値実数値
カビゴンHABCDSH164A0B76C112D156S20H256A140B98113C87D165S45
ミロカロスHBCDSH252A0B244C4D4S4H202A58B143C121D146S102
ライコウHabCDSH140AB100C0D12S52H183A81B108C135D122S183
メタグロスHABCDSH252A36B4C0D188S32H187A176B151C103D134S94
ボーマンダHABcdsH228A68B12C0D16S124H199A164B102C117D102S157
ゲンガーHBCDSH52A0B102C4D28S252H142A58B102C151D99S178


・カビゴン

両立してることがめちゃ多いのでこの辺から辿ってください。


・ミロカロス

途中どんどんSが上がっていったけど、原点回帰でS102まで落とします。
耐久振りの鉢巻グロス(A198)にSが抜かれることを許容します。

・ライコウ


・メタグロス

雷パンチだったり岩雪崩だったり今思うと迷走してました。
せっかくラムの実持ってるんだし、パーティの根性ヘラ対策もそこそこ強い方なので原点回帰でどくどくに戻します。
これも途中どんどんSが上がっていったけど、毒グロスにしたのでSは臆病ナンス抜き(いばみがハピの上限)まで落としました。


・ボーマンダ

WKマンダ で安定性を高めることにしました。火力が落ちることを許容します。
Sも一時期95族抜きとか最速まで振ってたりした時期もあったのですが90族抜きまで落としました。ヘルガーに抜かれることを許容します。


・ゲンガー

努力値振りを原点回帰のBS振り(今見てもほんと芸術的)に戻すか悩んだんですが
この枠だけは上振れ狙いのレバガチャ枠なので2015年当時の型のもので提出します。
Hが8n-2 Sが最速
物理耐久 A177ヘラクロスの『こだわりハチマキ』『いわなだれ』を『オボンのみ』込み高乱数耐え A194ヘラクロスの『こだわりハチマキ』『メガホーン』を『オボンのみ』込みで高乱数3発耐え
特殊耐久 臆病ヘルガーの『おいうち』を『オボンのみ』込み 高乱数2耐えです。


威張るとサイコ特防ダウンと雷で素眠りに追い込んだカゴカビやサマヨールを倒せたり倒せなかったりします。
雷は環境が進んだと仮定して、ヘルガーのカムラまで見据えてます。


さようならカビグロスボーマン


簡単に言うと、このパーティの方向性は金銀のカビスイサンダーを極限まで突き止めたようなパーティです。参考までに2001春みかえる 2001冬しゃわ 

サイクル、受け志向に寄っている上に、同じ拘り鉢巻を持つメタグロスやヘラクロスのように命中率に左右されない突破力(めざ飛地震瓦割り)を持つお陰でオフ会の予選プールの参加者に初心者がいたり、マイナー使いが複数いるときに予選抜けをする時などには結構良いパーティだと思います。いわゆる初狩りパーティです。


一方、明確な弱点としては選出制限と技が一貫しない時の火力不足です。

相手のパーティに

特殊ポケモン(水電気に加えて、特にライコウで受からないエスパー)がいる→カビゴン選出確定

メタグロスがいる→カビがカウンターを持ってないのでその時点でミロカロス選出がほぼ確定

ヘラクロスがいる→ボーマンダorゲンガーを選出する

ソーナンスがいる→いやぁ困ったなぁ、、、、、


と言った形で、カビゴンミロカロスゲンガーみたいな選出をせざるを得ない瞬間が多いのですが

その際の火力/突破力が非常に低いです。割と限界の限界まで工夫しましたが・・・。


技の一環については当時の桂馬さんのようなカビスイダースヘラ構築が多い環境ならば飛行技や地面技が相手のミロスイに等倍で入ったりしてダメージレースだったり急所期待値の関係で優位に進められるのですが、サンダーグロスの2匹が相手の選出した3匹にいると途端に通りが悪くなってある程度の読みを数回当てないと勝てなくなります。

耐久調整の鉢巻グロス(カビの文字を2発耐えてくるパターン)に対しては基本的にミロカロスで粉再生してお祈りするだけ。

グロス側が調子悪くなったとしても再生してる間に無償降臨で出てくるサンダー(特にいばみがヤタピ)にカビゴンがいつか突破されるのを指を咥えて待つ・・・というそういう感じの負け筋が大きすぎます。ジリ貧です。


あとは金属音サンダーに対しても恩返しカビゴンの努力値が対応してないという大きな欠点があります(瞑想ライコウは後出しから勝てますが)


ポケモンエメラルドシングルバトル考察本 電子版

にて1192さんが書いている通り


【対策】

くどオフ発生前の環境で考察されていた構築のため、時代にそぐわない点は少なからずある。カビゴンの型は古典的なものであり、ボーマンダも近年ではかなり逆風。ラティなし環境を想定していることもありラティが楽ではない、『きんぞくおん』サンダーに対してライコウ以外が弱め、『いばる』ゲンガーは対『シャドーボール』カビゴンで裏目、など現代の環境と噛み合ってい ない点を突きたい。逆に、この構築をアレンジする場合は、このような環境とのミスマッチを解消するところから始めるとよいだろう。

かなり古典的なパーティであり、ラティ無しルールという今では誰も考えてないルールですしこれ以上研究しても未来がないと判断しました。


私は拘りボーマンダ構築を卒業することにします。

最終提出版を後世の歴史家に残して託します。今まで本当にありがとうございました。












個人的評価としては比較して5分の1以下くらいの時間しかかけていない

車輪グッドスタッフ2026令和最新版 が現時点でも90点くらい(平成最終版は70点くらい)

この

カビグロスボーマン2019平成最終版 が75点くらいになります。



あとがき


ここまで読んで頂いてありがとうございました。

誰かが僕の代わりに拘り鉢巻ボーマンダを活躍させてくれる未来を切に願ってます。





これからのこと


今思うと2015年に書いた2014年の総括記事 が当時の流れをよく捉えてるなーと思います。


桂馬との戦いで利用した【構築記事】いばみがハピ2023令和最新版   はあの試合のためだけにかなり前の構築をアレンジしてこしらえたものですし、僕って2015年に作ったレアコグライガー が最後に作った構築だったりします。すんごく低種族値でピンポイントなパーティですね。


そこから大体10年くらいGBAは引退してたんですよね。ポケモン勢とは絡むけど、ポケモンはやらない。


キャンプとか飲み会で旧世代勢とポケモンの話するのはめちゃくちゃ楽しかったんですが、いざ自分の構築を組もうとしても

カビゴン+メタグロス+サンダー軸で作ろうとしても、電気なり何かしらの穴が埋まらず挫折。

クラシックなカビゴン+スイクン軸で作ろうとしてもカビグロスサンダーに対して勝てない構築になってしまい挫折。

カビグロスサンダーをメタろうとしてレアコグライガーだのレジロックだの変なのベースで作っても全く完成せず。

ラティアスバシャーモやプテラ、ジュカインなど電磁波機転系の新しめの構築は一度も納得行くのが出来あがらず。

といった形で残念ながら10年間1つも構築が完成しませんでした。



そこから10年の時をかけて、最近自分の中でちょっとしたブレイクスルーとパラダイムシフトと閃きがあって・・・・

カビゴン スイクン ライコウ ヘラクロス メタグロス ファイヤー

って構築が今年組めたんです。10年かかりました。


構築の見た目的にヘラクロスにすごく弱そうですけど、中身をめっちゃ考えて作ってて多分大丈夫だと思ってるんですが試運転しないと流石にギリ耐えてるのかどうかわからないので調整のために今後対戦会とかに行きたいなと思ってます。

今まで作ってきた大半のサイクル構築(割と簡単寄り)とは違って、かなり使用難易度の高い構築となっているのでその熟練度を上げるためにも対戦機会は必須だなと感じてます。



GBAで桂馬とのエキシビジョンマッチ以上の試合は出来ないと思って引退を決め込んでたけど、今後長いスパンで実機対戦に復帰したいと思います。(可能なら今年中にどこか参加したい)


今後も色々コラムとか書いていこうと思います。本ブログをよろしくお願いします。

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